売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02387 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における経済情勢は、国内では経済活動の正常化が進み、サービス業の回復やインバウンド需要の増加により景気は緩やかな回復基調で推移する一方、物価の上昇や資源・エネルギー価格の高止まりなど予断を許さない状況が続いております。欧米諸国の金融引締めの継続や中国の景気減速、ウクライナや中東の地域情勢の悪化等、先行き不透明な状況にあります。

 当社グループが属する自動車業界におきましては、半導体不足による部品供給制約が緩和され、自動車生産は回復傾向にあるものの、認証問題の影響が懸念されております。原材料・エネルギー価格の高止まりや労務費の高騰、中国における日系自動車メーカーの販売回復の遅れもあり、依然として不透明な状況が続いております。

 当第3四半期連結累計期間(当社は2023年4月1日~2023年12月31日、海外子会社は2023年1月1日~2023年9月30日)につきましては、半導体供給不足の緩和による自動車生産の増加や為替換算レートの変動等により、売上高は16,827百万円(前年同四半期比7.7%増)となりました。損益面では、原材料・エネルギー価格や加工費等のコストアップの転嫁に時間を要していることや中国での日系顧客向け売上減少等により、営業損失296百万円(前年同四半期は営業損失86百万円)、経常損失302百万円(前年同四半期は経常損失148百万円)となりました。第1四半期で中国における営業・管理体制再構築に向けた事業構造改善費用を計上した他、固定資産除却損の計上等により、親会社株主に帰属する四半期純損失412百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失91百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

① 自動車部品

 売上高は15,336百万円(前年同四半期比8.2%増)、セグメント損失は355百万円(前年同四半期はセグメント損失180百万円)となりました。

② 住宅

 住宅設備資材を中心に底堅く推移し、売上高は1,476百万円(前年同四半期比3.3%増)、セグメント利益は57百万円(前年同四半期比37.5%減)となりました。

③ その他

 売上高は14百万円(前年同四半期比2.0%減)、セグメント利益は2百万円(前年同四半期比30.7%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は24,838百万円(前連結会計年度末比1,336百万円増)となりました。

 このうち流動資産は、14,068百万円(前連結会計年度末比1,075百万円増)となりました。これは主に売掛金が439百万円減少した一方、電子記録債権が762百万円、現金及び預金が545百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 固定資産は、10,769百万円(前連結会計年度末比261百万円増)となりました。これは主に投資有価証券が201百万円、機械装置及び運搬具が36百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は13,593百万円(前連結会計年度末比1,156百万円増)となりました。

 このうち流動負債は10,884百万円(前連結会計年度末比1,897百万円増)となりました。これは主に短期借入金が1,165百万円、1年内返済予定の長期借入金が385百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 固定負債は、2,708百万円(前連結会計年度末比740百万円減)となりました。これは主に長期借入金が590百万円、退職給付に係る負債が94百万円それぞれ減少したこと等によるものです。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は11,244百万円(前連結会計年度末比179百万円増)となりました。これは主に利益剰余金が587百万円減少した一方、為替換算調整勘定が613百万円、その他有価証券評価差額金が144百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は19百万円です。

 

(7)従業員数

 当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間において、自動車の生産調整や原材料価格の高騰等の影響を受けております。詳細は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の状況」及び「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

(9)主要な設備

① 主要な設備の状況

 新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動はありません。

 

② 設備の新設、除却等の計画

 当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設、除却等はありません。