売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02806 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当四半期累計期間における当社の財政状態及び経営成績(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。

①財政状態の状況

当第3四半期会計期間末における総資産は、商品が141百万円減少しましたが、現金及び預金が457百万円並びに受取手形及び売掛金が1,308百万円増加したことなどにより、前期末比1,498百万円増加し6,971百万円となりました。

当第3四半期会計期間末における負債総額は、長短借入金が213百万円減少しましたが、受託販売未払金及び買掛金が1,526百万円増加したことなどにより前期末比1,370百万円増加し4,672百万円となりました。

当第3四半期会計期間末における純資産額は、主として利益剰余金が130百万円増加したことにより、前期末比127百万円増加し2,299百万円となりました。

②経営成績の状況

当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が収まったことにより、経済活動が通常に戻ったことや、外国人旅行者が増加したことなどから、消費は上向きとなり景気は回復基調となりました。しかしながら物価高により実質賃金は減少しており、今後の消費動向が懸念されております。

水産物流通業界は、漁獲不振や円安などにより魚価が高止りしていることや運賃、保管料など物流費も増加しており、コスト増が生じております。
 この様な状況におきまして、当社は市場の特色である高鮮度商品の拡販に努めた結果、外食(飲食店向など)売上の増加や横浜南部市場内に新設した食品加工施設(名称:南部ペスカメルカードⅡ)による売上の増加はありましたが、内食(量販店向など)需要の減少により、売上高は15,497百万円(前年同期比 4.7%減)となり減収になりました。
 損益につきましては、売上高は減少いたしましたが利益率の改善により売上総利益が増加した為、諸経費の増加を吸収し、営業利益145百万円(前年同期比 91.2%増)、経常利益185百万円(前年同期比 53.7%増)、四半期純利益149百万円(前年同期比 54.6%増)と増益になりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき課題及び当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因

当社の経営に影響を与える重要な要因としては、市場法などの改廃や新たな法規制、需給のバランスで決まる水産物の価格、食品の安全性、主たる販売先である仲卸店の経営状況などがあります。当社は企業価値の向上には、規模の拡大と効率経営が必須と考えており、本業を拡大するという戦略の基に個々のリスクについて、関係先との密接な情報交換などを通じて適格な経営判断を図りたいと考えております。

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

資金需要

当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、水産物の仕入代金と水産物卸売業にかかる営業費と一般管理費であります。また設備資金需要としては、市場における物流および加工設備ならびに情報処理の為の電算設備などがあります。

財政政策

当社の事業活動の維持拡大に必要な資金は、資金計画に基づき銀行借入により調達しております。運転資金および設備資金につきましては各部署からの報告を基に管理部が資金計画を作成するなどして、一元管理しております。また当社は一時的な余資は銀行借入金の返済に充当し、資金運用およびデリバティブ取引は行わないこととしております。