売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03991 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)業績の状況

① 当期の経営成績の概況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進み、インバウンド需要の回復や雇用環境の改善により、景気は引き続き緩やかな回復基調が続いております。その一方で、中東地域の地政学的リスクの高まりによる世界的な資源価格の値上がり、継続的な物価高による個人消費回復の遅れ等による景気後退への懸念が強まっており、景気動向は依然として不透明な状況が続いております。

不動産業界においては、コロナ禍以降も安定した住宅需要があり、不動産市場は堅調に推移しております。しかし、建築費の高騰や住宅ローン金利上昇の可能性が今後の住宅需要に対する懸念材料となっており、引き続き予断を許さない状況が続いております。

建設業界においては、戻りつつあるインバウンド需要や法人による店舗・商業施設等の設備投資需要は堅調に推移しておりますが、建設技術労働者不足による建設労務費の値上がりや建築資材価格の高止まりが依然として続いております。

このような状況の中、当第3四半期連結累計期間における当社の業績は、売上高19,812百万円(前年同期比24.7%増)、営業利益1,041百万円(前年同期比1.3%増)、経常利益971百万円(前年同期比3.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益592百万円(前年同期比75.9%減)となりました。

 

② 事業の種類別セグメントの業績概要

 (分譲マンション事業)

分譲マンション事業では、当第3四半期連結累計期間において、新たに3棟101戸の新築マンション(モアグレース西岐阜駅ザ・カーサ、モアグレース一宮新生、モアグレース新木曽川レジデンス)の分譲を開始し、前期から販売開始した物件及び中古物件1戸を併せ148戸(前期は69戸)を成約しております。また、引渡しにつきましては、新規完成物件2棟、完成在庫を併せ76戸(前期は74戸)を行っております。

以上の結果、売上高2,985百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益(営業利益)は、88百万円(前年同期比65.7%減)となりました。

 

 (注文建築事業)

注文建築事業では、当第3四半期連結会計期間において、㈱アーキッシュギャラリーが受注した 「(仮称)SUVLAND船橋新装工事」や「(仮称)三河日産自動車株式会社岡崎中央店新築工事」、㈱髙垣組が受注した「愛知たいようの杜在宅介護サポートセンター新築工事」等の引渡しを行っております。

以上の結果、売上高7,203百万円(前年同期比14.8%増)、セグメント利益(営業利益)は316百万円(前年同期比10.4%減)となりました。

 

 

 (戸建分譲事業)

戸建分譲事業では、㈱TAKI HOUSEの業績とともに、2022年10月に連結子会社となった㈱川﨑ハウジングの業績が本事業に加わったことから、売上高及びセグメント利益(営業利益)は前年同期を大幅に上回ることとなりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間において243戸の新規契約、247戸の引渡しを行い、売上高9,465百万円(前年同期比44.7%増)、セグメント利益(営業利益)は892百万円(前年同期比31.5%増)となりました。

 

   (不動産管理事業)

不動産管理事業では、エムジー総合サービス㈱において、分譲マンション241棟6,331戸の管理、賃貸物件の退去に伴うリフォーム61戸、マンションの大規模修繕のコンサルタント4件を手掛けております。また、2022年10月に連結子会社となった㈱ハウメンテの業績が本事業に加わったことから、売上高及びセグメント利益(営業利益)はともに前年同期を上回ることとなりました。

以上の結果、売上高536百万円(前年同期比19.0%増)、セグメント利益(営業利益)は102百万円(前年同期比30.5%増)となりました。

 

   (賃貸事業)

賃貸事業では、第1四半期連結会計期間に㈱エムジーホームが取得したマンション用地での賃料収入が加わったことから、売上高及びセグメント利益(営業利益)はともに前年同期を上回ることとなりました。

以上の結果、売上高82百万円(前年同期比21.6%増)、セグメント利益(営業利益)は55百万円(前年同期比36.6%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

① 資産

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は28,919百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,423百万円増加いたしました。これは主に物件の完成により販売用不動産が1,046百万円増加し、工事代の支払等により仕掛販売用不動産が2,700百万円増加したことによります。

固定資産は3,299百万円となり、前連結会計年度末に比べ131百万円減少いたしました。これは主に固定資産の減価償却によります。

以上の結果、総資産は32,219百万円となり前連結会計年度末に比べ3,291百万円増加いたしました

 

② 負債

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は16,331百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,632百万円増加いたしました。これは主にプロジェクト資金の借入により短期借入金が1,597百万円増加し、工事代等の支払により支払手形及び買掛金が404百万円減少したことによります。

固定負債は6,004百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,254百万円増加いたしました。これは主にプロジェクト資金の借入により、長期借入金が1,387百万円増加したことによります。

以上の結果、負債合計は22,335百万円となり前連結会計年度末に比べ2,886百万円増加いたしました。

 

③ 純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産は9,883百万円となり、前連結会計年度末に比べ404百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益592百万円の計上により増加し、配当金の支払により208百万円減少したものであります。

以上の結果、自己資本比率は30.5%(前連結会計年度末は32.5%)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。